6. 西方山無量寿院 称念寺(しょうねんじ) 時宗
越後の時宗寺院の触頭として中心的な役割を担った称念寺は、遊行第6代の一鎮によって嘉暦2年(1327)、府中(直江津)に創建されました。
はじめは応称寺といいましたが、応称寺二世薗阿の時に称念寺と改めました。
現在地へは、高田城築城の時に移りました。本堂に安置されている木造一鎮上人倚像は、仏師運慶の流れをくむ慶派の彫刻として県内唯一の貴重なもので、国の重要文化財に指定されています。
一鎮の深いまなざしは、今はなき中世越後府中と高田寺町の歴史を見つめ続けてきました。
●所在地:寺町2丁目11-12